その名は「オクトモア」
ppm(スモーキーさの指標)を見ると
スモーキーで有名なアイラウィスキー
- ボウモア 20~25ppm
- ラフロイグ 40ppm~55ppm
- アードベック 60ppm前後
オクトモアは80〜300ppm以上 と、とんでもない数値を示しています。このフェノール値は全世界において最大の数値です!
2002年にアイラ島のブルックラディ蒸留所でフルーティーでフローラルなアロマを持つブルックラディにフェノール値の高いモルトを使用したらどんなウイスキーに仕上がるのか…?
オクトモアは、そんな冒険心から誕生します
スーパーへビリーピーテッドのモルトは、温度を抑えながら出来るかぎり長時間ピートの煙で燻されることによって完成します。
そしてオクトモアは同じ年に4種類リリースされます(xxが14なら2014年)。
- 「××.1」…バーボン樽100%
- 「××.2」…バーボン樽とワイン樽熟成原酒のヴァッティング
- 「××.3」…希少なオクトモア農場産の大麦を100%使用、オクトモアの中のオクトモア。
- 「××.4」はヴァージンオーク(新樽)100%原酒使用
1,2,3は5年熟成。4は3年熟成。どれも若いように思えますが、フェノールの表現がもっとも華やかなタイミングがこの熟成年数なのです。
オクトモアはまるでアイラ島の燃える泥炭を口に含んだかのようで、そのスモーキーさから「液体の煙幕」とも呼ばれることがあります。しかし強い燻煙香を抜けた後の世界はバニラのような甘さを感じ、フルーティーな後味が口に広がります。
世界一スモーキーと称される、煙に包まれた一滴。ぜひ飲んでみてください。